流産や死産、周産期死亡への寄り添いについてPERINATAL LOSS
医師や心理士とともに
チームでサポートします。
一度でも辛い流産です。つい先日までの幸せが一変する出来事。これは体験した方でなければわからないと言われます。統計的には妊娠する方の6人に1人、年齢があがると4人に1人が流産を経験していることになります。悲しむ間もなく、誰にも語ることもなく、小さな命を喪った家族は、周囲の目には何もなかったかのように、いつもの日常に戻っていきます。
そうした特有の悲しみと時の流れの中で、十分なお別れができにくく、確かにお腹にいた子の話題も触れられず、自分と周囲との認識の違いに居た堪れなくなってしまう、そうした声がここにも届きます。ペリネイタルロス(流産や死産、新生児死亡)への寄り添いは、当センターの医師や心理士とともにチームでサポートします。ここには相談できる人や場所があり、そして同じ経験を持つ方との出会いや分かち合いがあります。安心してご相談ください。
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流産や死産、周産期死亡への寄り添いについて
- 流産になりました。手術を受けます。この先どうなっていくのでしょうか。
なんとかして流産をくい止めたかった、自分が守ってあげたかった、そんな声が届くことがあります。流産の大半は胎児染色体異常によるもので、母体の日常生活や心の持ちようにおおきく影響されるものではありません。病院でも同じような説明があり、頭ではわかっているのに、どうしても、自分を責めてしまいます。今はかかりつけの病院が十分なサポートをしてくれるでしょう。病院にいる間は気が張っています。家に帰ってからのほうが悲しみが増すかもしれません。眠れない、食べられない、味がしない、何もする気が起きない、外出できない、一人の時間が苦しい・・・そんな時は、同じ体験を持つ方と個別に会話したり、ご自分のペースで大丈夫そうなときは分かち合いに参加してみるのもいいかもしれません。少しずつですが、回復してくるかもしれません。
- 辛くて悲しくて涙が止まらない、自分がこんな風だから・・・
どうして私だけが、何が悪かったのだろう、原因はなんだったのだろうか、疑問や哀しみや辛さを一人で抱えるのはとてもしんどいですね。こうした自責感や後悔は、どうにもならないことかもしれませんが、ここでは、その気持ちや疑問に耳を傾け、答えをいっしょに探しながら、同じ時間を過ごすことができます。ネットでたくさん調べても、なぜ、どうして、は解消されにくいかもしれません。ひとりで抱え込まず、医師相談を利用したり、心理相談を定期的に利用したり、同じ体験をされた方(ピア)と話したり・・・。ここは、直接的な診療の場ではありませんが、相談の時間を通して、専門家が寄り添っています。
- 流産や死産後の職場復帰が不安です
職場復帰は常に気になることの一つです。回復のための休暇期間や産後の休暇制度が終わるころになると、急に不安が増してくるかもしれません。復帰初日はどんな感じだろうか、周囲はどんな風に聞いているのかな、いつもと同じように、普通に接することができるかな・・・。例えば同僚からの「思ったより元気そうで安心した」「大丈夫だった?」その優しい声かけですら、今はどうしようもなく苦痛に感じるかもしれません。どう返事をすればいいのか戸惑い、言葉を失うかもしれません。周囲のいつもと変わらない日常に励まされることも多いのですが、でも、本音を言えば、大切なわが子のことが、なかったことのように過ぎていくことが、苦しくて悲しくていたたまれなくて、逃げ出したくなる日もあるかもしれません。同じ体験をされた方は、たぶん同じように感じているでしょう。ひとりではない、そんな分かち合いの時間、自分事のようにわかってもらえる空間が、勇気や励ましとなるかもしれません。
- 同じような想いの方との交流は可能ですか?
もちろんです。ぜひお問い合わせください。通常の生活がそれぞれにございますので、対面が好ましいのですが、時にはon-lineのグループカウンセリングや個別の分かち合いなど、様々な方法でその方々に合ったサポートを提供できるように工夫しています。Instagramや公式サイトで情報発信していますのでご覧ください。
- お子様は?の質問に出会ったとき
こうした話題もたくさん集まります。実は流産で、と答えるには、相手や状況を選びますし、気を遣われるのも本意ではないので、どうしようもなくモヤモヤするかもしれません。こうした会話に遭遇したら、いったん心の中で、「います お空にひとり」と答えてから、地上の話をするようにしています、と仰っていた方のお話が印象的でした。
- 次の妊娠を考えるとき
喪失の哀しみは完全には無くならなくても、次の妊娠のことが気になり始めるかもしれません。次の妊娠が順調な経過であっても、もしかしたら、また繰り返すかもしれない、またダメかもしれないという不安や恐怖は、その週数を超えてもまだ続くかもしれません。こんな気持ちはいつまで続くんですかって聞かれることがあるのですが、ここは、そんな気持ちが気にならなくなるまで、寄り添い支える場所です。いつでも連絡してきてください。